厳島神社の大鳥居

世界遺産にも指定されている『厳島神社』

その大鳥居が海の中にあることは有名ですよね。

満潮時には根元は海の中に沈み、
海に浮かんでいるようでなんとも幻想的な光景です。

干潮時には大鳥居まで歩いていくことができ、
真下からその大きな姿を見上げることができます。

 

世界的にも海の中にある鳥居や本殿は、
たいへん珍しいものですが、
どうして塩分の強い海水に浸かって、
腐食しないんだろうって思いませんか?

実はそこには厳島神社の秘密があるんです。

 

海の中の大鳥居がどうして腐食しないのか、
なぜ海の中なのか、
こっそりお教えしちゃいましょう。

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厳島神社の大鳥居

木造の鳥居としては国内最大級の厳島神社の大鳥居。

高さ:約16.6m
棟(大棟・笠木)の長さ:24.2m
主柱の周り:9.9m
総重量:約60t

この数字からもその大きさがわかりますね。

 

厳島神社の大鳥居ですが、
ぱっと見でもわかるように、
他の神社の鳥居とは違う構造になっています。

通常の鳥居は柱は2本。

そしてその柱は地面に埋められています。

ところが厳島神社の大鳥居は、
本柱1本に対して前後に足が2本。

左右合わせると合計6本もあるんです。

 

その6本の柱があの大きな鳥居を支えて、
海の中でも流されないのかと思ったら、
なんとこの柱は地中に埋まっていません!

埋まっていないので、
満潮時や荒波の時には浮いてしまったりもするんです。

「それって流されないの?」

そう思いますよね。

 

大鳥居の一番上の屋根のような部分があります。

実はこの屋根の下は箱型になっていて、
この箱の中に玉石が詰め込まれているんですよ。

大きさは拳くらいと言われていますが、
この玉石が鳥居の重量をアップさせて、
倒れないようになっているわけです。

 

つまり厳島神社の大鳥居は、
自分の重みと柱のバランスだけで立っているんです
ね。

平安の昔からそんなすごい工夫で建てられたなんて、
どれだけの思いが込められているんでしょう。

厳島神社の大鳥居が海なのに腐食しないのか!?

それにしても、
どうして厳島神社や大鳥居は、
海に浸かっているのに腐食しないんでしょうか。

 

実は現在の大鳥居はさすがに初代ではありません。

海水に浸る部分はやっぱり腐食しやすいですし、
平安時代からの長い歴史の間、
数々の自然災害や火災にも見舞われてきました。

ですので、現在の大鳥居は、
明治8年(1875年)に再建された、
8代目の大鳥居
なんです。

 

もちろん木ですので腐りやすいことはわかっています。

そこで大鳥居の材質は、
腐食しにくく、重量があり、虫に強いものをと、
無垢のクスノキが選ばれている
んです。

そのクスノキがまたたいへんで、
今の大鳥居に適したクスノキを探し出すのに、
20年近くかかったとか。

現在の大鳥居に使用されているクスノキは、

社殿から向かって東側の柱:福岡県久留米市
社殿から向かって西側の柱:佐賀県佐賀市

のものなんです。

同じところから二本は無理だったんだな、
ということがわかりますよね。

 

何と言っても樹齢500〜600年のクスノキの自然木です。

しかもまっすぐじゃないといけません。

そんな木がそう簡単に、
見つかるはずないじゃないですか。

 

いくらクスノキが腐食しにくいとはいえ、
数百年に一度は立て直す必要があるので、
次の9代目はすでに300年先を見据えて、
クスノキを育てているんですよ。

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厳島神社の大鳥居はどうして海の中にあるのか

厳島神社の境内から、
その沖合約200mの場所に建てられている大鳥居。

どうしてそんな海の中に建てられているのでしょうか。

 

はるか古来から宮島(厳島)は、
島そのものがご神体として、
人は住んではいけない神の島として、
信仰の対象でした。

ご神体である島に杭を打ち、
建物を建てるなどあまりに畏れ多いと、
内地である陸は避けて建立された
と言われています。

 

厳島神社に祀られている神様は三人の女神で、
その中のイチキシマヒメが名前の由来との説もあります。

それくらい聖なる島なんですね。

 

そもそも鳥居というものは、
神の領域と俗界を分ける結界の役割があります。

そんな神域への入り口である大鳥居だから、
海に浮かぶ勇壮な姿は神秘的に映るのでしょう。

 

厳島神社の背後は神が降臨する場所とされる弥山。

そして前面には瀬戸内の海。

自然の美しさと人口の造形美の融合が、
厳島神社の神秘性を高め、
信仰の対象となってきたのかもしれませんね。

まとめ

厳島神社の大鳥居

厳島神社と大鳥居が海の中にある理由は、
島全体が神聖なものだったからなんです。

そして、海の中に立てるからこそ、
腐りにくい木材を選んでいたり、
修繕や建て直しを見据えた活動で、
未来にも厳島神社を残す努力を惜しんでいません。

 

そんな大鳥居は満潮時でも干潮時でも、
十分楽しめます。

満潮時は海に浮かぶ大鳥居のイメージそのもので、
写真を撮るにはおすすめです。

干潮時は間近で見たい人におすすめ。

結局どんな厳島神社も、
その荘厳さには感動しちゃいます。

一度は見ておきたい日本の誇る世界遺産ですよ。

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